2023-04-30
底地を所有しているけれども、一般的な土地とは異なるため、売却したいと考えていませんか?
そのなかには、どのような方法で売却すれば良いのか悩んでいる方もいらっしゃると思います。
ここでは底地とはどのようなものか、売却するメリット・デメリット、売却する方法をご紹介いたします。
底地を所有しており、売却を検討中の方はぜひご覧いただき、参考にしてみてください。
底地(そこち)とは、借地権が設定されている土地です。
要するに他人に貸し出している貸地のことで、その土地を借りている方は底地の所有者に賃料を支払います。
ただ、固定資産税の納税義務は所有権をもっている貸主に課されるのです。
また、借地借家法という法律によって借主は保護されています。
そのため、所有権をもっていても貸主は、借地人の同意を得ることができなければ、その土地を自由に利用することはできません。
デメリットは、その底地の借地人からの賃貸収入を得ることができなくなるという点です。
一方で、売却すると固定資産税の納税義務がなくなるため、金銭面の負担が軽くなるというメリットがあります。
また、底地は所有していても資産価値は低く、貸主と借地人の権利関係が複雑なため売却して現金化したほうが使いやすく、トラブルが回避できるのもメリットです。
ほかのメリットとしては、地主が亡くなってしまったとき、相続人が複数存在すると制限がかかって利用しにくい底地をどなたが相続するかなどで揉めやすいため、そのようなリスクがなくなる点が挙げられます。
制限のある底地を売却するのは難しいため、以下のような3つの方法で売却しましょう。
1つ目は、底地の借地人に買い取ってもらうという売却方法です。
借地人にとっては、その土地の所有者となれば土地を自由に扱えるようになるため購入を希望される方もいるでしょう。
2つ目は、借地人の同意を得て、底地だけでなく借地権も一緒に売却するという方法です。
一緒に売却できれば、一般的な土地の売却と同じになるため売却しやすくなります。
3つ目は、借地人の同意を得て、底地と借地権を等価交換して売却するという方法です。
地主と借地人が持っている底地と借地権の一部分を交換して、両者が一般的な土地を所有したうえで、所有権のある部分の土地を売却するのです。
ただし、不動産に関する専門的な知識を必要とするため、弁護士などに相談することをおすすめします。
底地とは、借地権が設定されている土地です。
底地を売却すると賃貸収入を得ることができなくなりますが、納税負担が減るなどのメリットがあります。
ただ、一般的な土地のように売却するのは難しいため、上記で挙げた方法を参考に検討してみてください。
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