2022-12-12
近年、核家族化が進むなかで「実家じまい」という言葉も浸透しつつあります。
ただ、いざ実家じまいをしようとしても、何から始めるべきかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、実家じまいとは具体的に何をすれば良いのか、必要な準備や処分方法とは何かを解説します。
これから実家じまいを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
実家じまいとは、実家の両親が亡くなり住人がいなくなった場合や、両親が高齢になり病院や施設に移る場合などに実家を整理して引き払うことです。
実家じまいをする大きな理由は、空き家を所有するリスクを回避するためです。
空き家は、老朽化が進むことで家屋が倒壊したり、悪臭や害虫が発生したりして、近隣に多大な迷惑をかける可能性があります。
くわえて、不法侵入や不法占拠、放火といった犯罪に巻き込まれる恐れもあるため、そういったリスクを避けるためにも実家じまいをする方が多いです。
また、古い家を相続すると、点検費用や修繕費用、固定資産税などが大きな負担となるため、子どもに迷惑をかけないために実家じまいを検討するケースもあります。
両親が生きているうちに実家じまいをおこなうことで、実家の売却費用を介護費や老人ホームへの入居費用に充てられます。
葬儀費用や遺品整理費用にも充てられるので、子どもの負担を軽減できるでしょう。
実家じまいをおこなう前に必要な準備は、まず家族での話し合いです。
実家を所有しているのは親ですが、将来的には子どもの手に渡ることになります。
それを考慮したうえで、親の死後に実家をどうするのかを真剣に家族で話し合う必要があります。
また、親の財産を明確にしておくのも重要です。
親が元気なうちに、親の財産がどれくらいあるのかを明確にしておきましょう。
親が生きているうちに実家じまいをするのであれば、住み替えについても決めなければなりません。
実家の売却にともない賃貸マンションに移るのか、施設に移るのかなど今後の生活についても話し合う必要があります。
実家を処分する方法としては、そのまま売却する方法と解体して売却する方法が挙げられます。
そのまま売却する場合には、通常の不動産売却と同様に査定をおこない、仲介業者に依頼して売却活動を実施します。
更地にして売却する場合には、解体費用が必要になるので注意が必要です。
また、売却するにあたっては、実家にある荷物も処分しなければなりません。
家族で整理するのが難しい場合には、遺品整理業者や引っ越し業者への依頼も検討しましょう。
以上、実家じまいの方法や必要な準備、処分方法を解説しました。
実家じまいとは、親が亡くなったり、病院・施設へ移ったりする際に、実家を売却するなどして処分し引き払うことです。
スムーズに実家じまいを進めるためには、前もって実家や財産について話し合っておくことが大切です。
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